2020/06/21 09:48
おはようございます^^
Haruleatherの清水です!
昨日はミシンのご紹介でした
実はミシンと同時に革漉き機も導入いたしました
今までよく革漉き機無しでやってきたなぁと我ながら感心しております(笑)
革漉き機が無ければ無いで、別の技術が身についていったので、それはそれで良しとしております
今回導入した革漉き機はTAKING TK802ですね
この重さ70キロある代物です
配達員の方も、これ重いっすね~~(笑)って笑ってましたw
本体とテーブルば別々で発送されるので自分で組み上げないといけません
モーターと本体を組み上げるのにすごく重いし腰をやりそうになります(笑)
本体とテーブルを固定するのにモーターと本体を出来るだけまっすぐに固定しないといけないので苦労しました
一度組み上げたらそうそうばらすこともありませんので^^
さてさて、革漉き機
これ、どうして必要なの?って話になりますが
例えばお財布を作るとします
一つのお財布を作るのに3種類の厚みを使用しております
1.5mm 1mm 0.6mm
これで一つのお財布を作ることになります
革を購入する時は半裁という大きな革を買うわけですが、一枚の金額も大きくなります
なので、この色のお財布作りたいな~って思ったとしたら3種類の厚みを買わないとならないわけですね
さらに言えば、このお財布を5色展開しよう!って思ったら革も15種類必要になります(笑)
これでは初期投資が大きくなります
もちろん、それがたくさん売れれば良いのですが(笑)
なかなか売れないなぁとなると革の在庫が増えていく一方です
それならば、自分で好きな色に染めちゃえばいいよねって話です
染めの革は、染める用の革になりますので厚みを3種類あれば好きな色の作品を作れるわけです
しかしながら、単色で自分で染めてみると色が気に入らないんですね
安っぽい色になります
いや~~~これじゃあだめだな、と、、、、
もっと良い色に!もっと深みのある色に!もっと高級感がある色に!!
そうして生まれたのが木目染めとアンティーク染めです
自分でもこの作品はとても気に入っています
お客様からもとても嬉しいお言葉を頂けて、良かったなぁとしみじみ実感しております
ですが実際のところ、アンティーク染めは手間が凄くかかります
というのも、染めるときは毎回今までの物よりも良い色に染めるぞ!と思いながら染めているので
サササ~と染めているわけではないんですね
ということで時間がかかってしまいます
でもこれは自分の為にもなっているし、何よりもお客様の為にもなっています
しかし、多くの作品を作ることが難しい商品でもあります
少しでも多くの方にHaruleatherの商品を届ける為には、やはり元々タンナーに染めて頂いてる革を使用していかなければならない
それも初期投資を少なく!
それには革の厚みを自分で自由に出来なければならないわけですね
先ほどお話した一つのお財布を5色展開した時は15種類の革が必要と言いました
自分で革の厚みを調節出来れば5種類でOKです
と、、、前置きが長くなりましたが
革漉き機導入!というわけです
さてさて実際にどのような感じかお見せ致します
まずこちらの革 厚みが3.08mmといったところでしょうか
革屋さんで3mmに漉いてくださいと依頼したものです
0.08mmは大目に見てあげましょう(笑)
このような感じで革を設置し、ペダルを踏みこむと自動で漉いてくれるわけです
これがまあ、自動といいますがいろいろな部分のセッティングが難しいわけです
この画像は刃がしっかり研げていません
その後しっかり研いでから漉いております
2mmまで漉けました
1.5mmちょいまで漉いていきます
そして0.6mm!この辺が革屋さんで限界まで薄くしてくださいとお願いした時の限界レベルです
ここからこの子の本領発揮していきます
0.2mmまで薄くしました
裏面もこのように綺麗に仕上がってます
現状革屋さんで0.6mmにしてくださいとお願いすると、もしかしたら穴があいたり、途中から革がなくなる可能性がありますが大丈夫ですか?と念押しされます
それほど0.6mm以下というのはシビアな世界になります
そのシビアな世界でもしっかり漉ける機械なので優秀ですね
しかしながら、いろいろなセッティングを革の質に合わせたり、薄さに合わせてセッティングしていかなければならないので
感覚を研ぎ澄ませて漉いていかないと失敗も多くなります
0.2mmなんて紙のように薄いですからね(笑)
今のところHaruleatherでは最高に薄くて0.5mmの革しか使わないので少し余裕が持てますね^^
というわけで革漉き機のご紹介でした!
ではまた!