Haruleather

2020/06/20 15:24

こんにちわ^^*

Haruleatherの清水です!


皆様いかがお過ごしでしょうか?


コロナの影響も色々ありましたが、峠は超えた感じです!


さてさて、今回は工業用ミシンを導入致しました


TAKING TK-341N



今までは手縫いでやって来ましたが、やはり今後ミシンは必要になるなぁ、と思っておりましたので導入致しました

ミシンを触ったのは小学校の家庭科で使ってからは1度も触ったことのない物です(笑)


30万円以上するような工業用ミシンですので、そんなの使いこなせるようになるのか!?

とも思いましたが


元々鉄工所で働いていた経験もあり、そこでは何千万もする機械を使いこなしてきたということで、そこまでの不安はないのです

機械をいじるのも好きですし、分解するのも好きです


これは小学生の頃にさかのぼりますが、僕達の時代はエアガンが流行ったんですね


僕は、小学生ながらに、エアガンの構造ってどうなってるんだろう

どうして玉が飛ぶんだろう

構造を理解出来ればもっと威力が上がるんじゃないのか?

そんな事ばかり考えていました(笑)


そしたらもう、分解するしかないでしょ!


バラバラに分解し、どうにか威力が上がらないか中に入ってるバネを伸ばしてみたりとやっていました(笑)


それを見ていた母親は、あなたは直ぐに物を壊す!

そんな感じでよく怒られた物です(笑)


中学、高校生になるとギターやバイクにハマり始め

バイクはバラバラに(笑)


バイクがバラバラどころか、エンジンもバラバラに(笑)

色々な箇所を加工して、もっと早くならないかと

原付で100キロ越えするようなモンスターマシンを作ってみたり(笑)


その後は車に、、、、


と、、、、言う流れで、、、、


初めての工業用ミシンも怖くない!


と言いたかったわけです(笑)


実際に縫ってみると、しっかり縫えます


でもね、


傷がつくんですよ


送りあとってやつです


総合送りミシンは、上押え、下押え、針


この3つで革を送ります


普通のミシンは下の送り歯だけで送りますよね


総合送りになると3つで送るわけですが



この写真はネットから引っ張ったものなのですが、真ん中に穴が開いていて両サイドにギザギザしてますね


塗ってる時にこのギザギザは革にくい込んで送るわけです


そりゃー傷つくよ(笑)って話です


この傷はさすがにHaruleatherでは、製品に出来ません


ということで、改造です!



両サイドのギザギザを削り、その代わり滑り止めゴムを付けたのです

角が立っている部分は、革に当たる時にダメージになりますので、そこも滑らかに削り磨き上げます



高さもしっかり揃える必要があります

とにかく革が当たるところを滑らかにです



これで、送り歯のギザギザの傷はなくなりました^^*

次は上送りでの押し痕ですね


こちらが外押えと中押え

これで縫っていくと、革の表面に跡が着きます

線みたいに跡がつくんですね

これもやはり、Haruleatherとしては製品化出来ません


ミシンをバラしたりすると、この押さえはどうやらバネの力で押してるんですね

バネの調節は出来るのですが、1番ゆるめてもバネの力が強すぎるんだなぁと


そしてこの押え

さっきのと比べると高さが少し短いんですよね

ミシンを買った時に押さえが3種類付いていたんです

その中でもこれは他のふたつに比べて2mm短いんです

なんでだろう?とも思いましたが、2mm短いということは、その分革への影響は少ないはず

これを加工する事に決めました



元々どんな形だったかというと、こんな感じ


それをこう(笑)

こんなんでしっかり送ってくれるのかw

とも思いましたが、送りは問題なし


革に針が刺さるのが見ずらくてしょうがなかったので、ここまで削りました


そして、革に当たる部分はとにかく滑らかに削り2000番で仕上げます


触るととにかく気持ちいいくらい滑らかです

これで、革へのダメージは最小限におさえられました


そして、最後に外押え


元々これは、かなり角が立っていました

この写真で見ると左側を大きく削り右側は小さめに削っています

というのも



押さえの大きさが違うのが分かります
左の押えの方は
細い分中押さえと外抑えの間に隙間ができるんですよ

当然、押さえで革を押し付けるわけですが、押されてる部分と、そうではない部分では差が生まれます
つまり、隙間の部分は革は膨らむようなイメージ

簡単に言うと、この隙間の線が革につくわけですね


こちらの抑えは少し幅が広いので外押さえと中押えの隙間がほとんどありません

隙間の線はほとんどつかないという訳ですね

なので話は戻りますが(笑)


左側を大きく削り右側は少なめにしてる訳です
ですが、革に当たるところは滑らかにする必要があります


とにかく滑らかに!

滑らかにですね^^*

これでほとんど革へのダメージは軽減されました٩(*´︶`*)۶

どうしても製作した作品を使うのはお客様ですからね

なんか変な跡がついてるなぁってガッカリして欲しくないですし、

僕もこのキズが普通ですよ、ミシンはこういう物ですよ
で終わらせたくないですからね

最善を尽くすというのは、こういうことなのではないかと思います

これでなんとか製品化に向けて動けますね

いやはや工業用ミシンと言っても完璧を求めるには、加工が必要になるというのが勉強になりましたね

もし、工業用ミシンの総合送り腕ミシンを購入して傷がつくなぁと思う方は試してみて貰いたいなぁと思います^^*

もちろん自己責任で(笑)

というわけで、

ほぼ、表裏ともほぼ傷がつかなくなりましたヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ

ということで、総合送りミシンのご紹介でした^^*

ちょっとマニアック過ぎましたが、Haruleather製品はこだわります!

というのをお伝え出来たらと思います

ではまたヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!